本を買うこととそのルール
彼は、本読みとは言えない程度の本読みです。
彼は、月に平均して15冊ほどを読了します。
読み差しの本はその3倍ほどになります。
読む本は、図書館で借りることが多いそうです。
家の本棚の隙間には限りがあります。
ただ、ちょっとでも気になった本は買いがちです。
家の本棚は増殖を続けています。
本を購入する時のきまりは下記だそうです。
・1度読んでもう一度読みたいと思った本
……図書館で何度も借りるのは手間。
・読了に時間がかかる本
……図書館に返し損ねるのは怖い。
・生きている作家の新作、特に漫画作品
……漫画は図書館で借りられない。新作は図書館で読むには借り手が多すぎる。
・何度も参照する必要がある本
……何度も借りる手間をお金で買う。
・学習参考書の類
……書き込みをするものは買って書き込む。
反対に、買わない本はこんなものだそうです。
・○○賞受賞作! と平積みされている本
……すぐに古本屋にたくさん並ぶ。
・題が「○○ならば○○するな」とか、不安をあおる類の本
…もし有用なことが書いてあったとしても、その釣り方は気にくわない。
・目次を読んで興味を引かれない本
……そういう本は読み切れない。
そんなルールを決めてはいますが、
彼が購入に失敗することはしばしばあります。
僕は知っています。彼の本の1/5は、買ってから一度も開かれていないことを。
僕は知っています。彼の本の1/5は、買ってから一度も開かれずに売られたり捨てられたりすることを。
そんな本は、僕がちょっぴりつまみ食いします。
僕の興味と彼の興味が交差することはほとんどありませんが、
僕は、彼の興味を知るために彼の本を開きます。
今日はこれを。
『サンタクロースの大旅行』(葛野浩昭/岩波新書)