匂いのはなし
僕が行ってみたい博物館とそのたぐいの話です。
ひとの嗅覚は、多くのにおいを嗅ぎ分けることができます。
嗅覚受容体遺伝子が約400種類と多数存在することと、
嗅覚受容体と匂い物質の結合が 多 対 多 の関係にあること、
が理由と考えられています。
色覚に関する受容体の遺伝子は3種類ですから、
嗅覚受容体遺伝子は多く思えます。
また、1種類の匂い物質は、
いくつかの嗅覚受容体にくっつくことができますから、
複雑な匂い物質を持ったものも、
その結合パターンで判別することが出来るのでしょう。
また、人によって、
それぞれの嗅覚受容体の塩基配列が異なる場合があります。
それによるアミノ酸配列・タンパク質構造が異なるので、
ある匂いを感じるかどうか、
匂いの感じ方の強弱には個人差がでます。
ひとごとに、
数十種類前後の嗅覚受容体変異体があるともいわれます。
においを感じない「嗅盲」のひとは、
1種類の匂い物質に対して1~3%いる、ともいわれます。
僕がいい匂いだと思うものは、
あなたにとって全く異なる感情を引き起こすものかもしれません。
また、あなたにとって耐え難い匂いを、
僕は全く感じていないかもしれません。
しばしば巷では
「付き合うなら体臭が合う奴にしろ」
と言われますが、確かにそうかもしれません。
相手にとって僕がいい匂いでなければ、
付き合って行くには厳しいものがあるでしょう。
逆もまた然り、です。
で、
僕がどんな匂いをよいと感じて、
どんな匂いをそもそも、感じないのか、
そういうことを学んでみたいと思ったときに、
めちゃくちゃ興味深い博物館を小耳に挟みました。
大分が別府の丘の上(山の上?)にそびえ立つ、
『大分香りの博物館』です。
http://oita-kaori.jp
友人がその博物館を訪れた時の写真を貰ったのです。
調香台……オルガン台。
立ち並ぶ調香瓶。
壮観です。
入ったら出てこられなさそう。
ロマンを感じます。すごく。
この写真は1階部分ですが、
この他にも香料の材料や調合に関する様々な展示をしています。
2階部分は香りヒストリーギャラリーで、
ひとと香りの歴史を学べるようです。
めちゃくちゃ興味があります。
また、体験ゾーンではオリジナルの香水作りができたり、
アロマルームなるものがあったりと、
学ぶだけでなく楽しいこともできるようです。
めちゃめちゃ行きたい。
と言うわけで、
きっとこの夏には、大分別府に訪れたいです。